【ヒマラヤキャンプ2016】メンバー投稿・2月28日(花谷)
日曜担当、花谷です!
今日は日帰りで八ヶ岳のガイドに入っていました。
大混雑の石尊稜を横目に、無名峰南稜で貸し切りラッセルの雪稜を楽しんできました。八ヶ岳でもガイドブックに出ていないルートを選ぶと、週末でも他のパーティーを気にせず楽しめますよ!
皆さまも一度試してみてください!
さて、普段からまめにブログなどを更新するほうですが、これでも実は、仕事もプライベートも合わせて、実際の登山回数の半分以下なのです。。。我ながら、よく登っています(笑)
明日から4日間ガイドの更新研修、そのあと北鎌合宿、次の週末は剱岳、最後は屋久島・・・3月は山三昧の一ヶ月になりそうです!
戸隠 西岳北西稜
久しぶりにプライベートな登山の報告です。
スキモノの友人に誘われて戸隠へ。しかも有名な本院岳ダイレクト尾根とか西岳P1尾根などがある東面ではなく、裾花川を少し遡ってから取り付く北面。実は雪の戸隠は初めてなのですが、面白いルートから登らせてもらいました。友人の話では誰も登ってないかも、とのことでしたが、いやいや昔の人はすごいです。その話は後ほど。写真を中心に報告します!
ルートはこのラインでした。
出発前にちょいとハプニングがあり、予定より五時間遅れで入山・・・。
まずは裾花川沿いの林道を遡ります。今年は戸隠も雪は少なく、ラッセルがほとんどないさびしい雰囲気でした。
裾花川本流出合。ここは結局川をジャブジャブと渡渉。
有名な木曽殿アブキ。ここまで巨大な岩小屋?は、初めて見ました。
裾花川本流に入っても何度か渡渉がありましたが、ほぼ飛んだり跳ねたり(たまにジャブジャブ)で何とかなりました。
取り付き付近。
初日は天気がよく、雪も締まっていて(そもそも少ないし・・・)、五時間遅れのビハインドはそれほど響きませんでした。標高1600m付近で1泊。シュラフは軽量化のため、久しぶりにナンガの2人用シュラフを使用しました。やっぱりこのシュラフ、二人で800グラムぐらいなので本当に合理的です。
二日目は地図を見る限り簡単ではなさそう。
そもそも探しても登山記録がない(もしかしたらあるかもしれません)尾根なので、行ってみなければ分からない。
日本でもヒマラヤでも、これが情報のないルートの楽しいところでもあります。
尾根状にいくつか岩峰がありましたが、弱点をついて登ります。
でもほとんどが草付きのダブルアックス・・・。
でもこれはこれで楽しいものです。
ただ尾根状を進むのではなく、右に左に、ルートファインディングしながらの登山でなかなか進みません。
個人的にはそういうの大好きなのですが(笑)
頂上間近。
結局思ったほど困難な箇所はありませんでしたが、情報がないルートをオンサイトで登るのはワクワクしました。
「もしかしたら誰も登ってないかもしれませんよ」と登山前に聞かされていましたが、ここにもありました!
いつ、何のために打たれたものか分かりませんが、明らかに登山者のものと思われるハーケン?が、1700m付近にありました。よくこんなところに、、、と思いましたが、考えてみれば唯一西岳にダイレクトに突き上げる尾根。誰かが登っててもおかしくないか。
雪の状態が良かったので、上楠川の集落まで谷沿いに一気に下降。
気持ちのいい2日間でした!
赤岳鉱泉アイスキャンディーフェスティバル報告!
週末は赤岳鉱泉アイスキャンディーフェスティバルでした。
天気予報が悪く、中央線特急も一部運休などどうなるかと思いましたが、、、予想に反して(これは本当に良かった!)最高の天気に恵まれ、楽しい2日間を過ごすことができました。
FirstAscentでは、プロトレックのイベントの企画・運営をさせていただきました。
初日はアイスクライミング試登会!
心配された天気もまずまずで、本当に良かったです。
スキーの試乗会のイメージで、各社のニューモデルや既存モデルを自由に使える、またとない機会となりました。
最後までお客様が途絶えることなく、楽しんでいただけました。
プロトレックブースでは翌日のイベントの説明会もさせていただきました。
そして夜はプロトレックナイト!
プロトレックアンバサダーで山岳気象予報士の猪熊隆之さん、シンガーソングハイカーの加賀谷はつみさん、そして花谷の3名でやらせていただきました。
赤岳鉱泉さんの話によると、120名ほどご参加をいただき、食堂ホールは超満員になりました。
まずは猪熊隆之さんの気象講座。
毎度猪熊さんの話はわかりやすくて面白いです。
「雲の気持ちになって登る」など、猪熊さんならではの言い回しもいいですね。
皆さま難しい気象の話をわかりやすい解説で語ってくれる、猪熊さんの話に聞き入ってました。
そしてお次は加賀谷はつみさんのミニライブ!
はつみさんの透き通る歌声、いいですね〜♪
時間の都合で本当にミニライブになってしまいましたが、今度は山の上で聞いてみたいです!
そして最後に花谷から。
ヒマラヤキャンプ2015の報告をさせていただきました。
二日目は硫黄岳と赤岩の頭へ。
夜から月明かりが美しかったのですが、朝になってみると真っ白な山々が迎えてくれました。
シーズン中でも、そう何度とない素晴らしい景色でした!
プロトレックを企画開発されているカシオ計算機の牛山和人さんから、プロトレックの使い方の解説を受けつつ、猪熊さんの気象講座を聞きつつ、花谷の登山のワンポイントアドバイスを受けていただきながらの登山となりました。
赤岩の頭にて。
皆さま足並み揃っていて、無事に全員が赤岩の頭に立つことができました!
それにしてもこの天気!素晴らしかったです。
そして事前受付をしていただいた5名様とは硫黄岳へ。
少し風に吹かれましたが、こちらも冬山らしい心地の良い山頂を味わえました。
一連のイベントの様子は、山と渓谷やPEAKS誌面にて取り上げていただきますので、ぜひご覧ください!
最後に、ご参加いただいたお客様、2日間身を粉にして働いてくれた赤岳鉱泉スタッフ、そしてボランティアスタッフの皆さま、各メーカーの担当者様に御礼申し上げます。
閉会式で、赤岳鉱泉アイスキャンディーフェスティバルは来年も開催との発表がありました。
来年もどうぞご期待ください!