登山家・竹内洋岳さんの復帰 中編
今日は阿弥陀北稜に行ってきました。
昨夜は行者小屋でのテント泊。久しぶりに寒い夜でした。
竹内さんのブログから訪問してくださった皆様、はじめまして。
上のナビゲーションにある「初めての方」をクリックしていただければ、僕の素性が分かるかと思います。
是非チェックしてみてください♪
一言で自己紹介をさせていただくと
「職業は山岳ガイド、肩書きはクライマー」でございます。
あーすいません!
僕のことはどうでも良かったですね!
それでは竹内さん復活の一日をドキュメントします。
今回は写真を多めに使います。なので、ちょっと長く感じるかもしれませんが悪しからず。
この日の八ヶ岳は、前夜の雪を身に纏い、本物の冬山の様相。
しかも平日で人はまばら。
最近にしては珍しく気温も高め。
山を楽しむにはこれ以上ないコンディションなんだけど、出発時はあいにくの曇り空。
しかし、予報ではこれから回復するはず。
ということで、予定通り出発。
出発して1時間弱。とっても順調です!
会話が途切れることはない、、、ということは、息が切れていないということです。
さすがヨーロッパのクライマーに「マシン」とか「コマツ」と言われているだけあります。
ちなみに僕も「化け物」とか言われることがあります。負けるわけにはいきません。
すでにガイドとクライアントの関係は消滅(笑)
天候はいまだ回復せず
そんな調子で取り付きまで来てしまいました。
ここからクライミング開始。
雪がびっしりのルートは雰囲気満点!
この岩を登っている様子が、前回の予告編でもあるこの映像です。
上から見たらこんな感じになってます。
さて、やっと前編までやってきました。今回は引っ張ります(笑)
映像の通り、竹内さんのクライミングは非常に安定しています。
僕たち二人にとってこのルートは、学生時代に始めて登った冬のバリエーション。
その時は、ここを登るのにだいぶん苦労した思い出があります。
クライミングは続きます。
そして、中間部あたりまでやってきました。
ここで竹内さんに突撃インタビュー。さて、どんなコメントが帰ってくるのでしょうか?
はい。この通り見事なオヤジコメントです(笑)
っと本人がこの映像を見るたびにおっしゃるので、そのまま書かせていただきますよ。
まあでもこれが半年前に瀕死だった人とは思えません。
本当に良かった!
怪我って本当につらいんですよね。
実は僕もそういう経験があります。
2004年にインドのメルーという山を登攀していて、途中で墜落。たいした墜落じゃなかったけど、足首を負傷してしまい、歩けなくなってしまいました。
一緒に登っていた仲間のおかげで、3日後にベースに戻ることができました。
3日間はとにかく這って進むしかなく、足首よりも手首が痛かったのを覚えてます。
足場が良くなってからは、背負ってもらいました。とにかくいろんな人のおかげで戻ることができました。
手術やリハビリなどであっという間に2年が経過。
その間の辛さは今でもよく覚えています。
でも、だからこそ、アルパインクライミングに復帰できた日のクライミングは特別なものだった。
そして何よりも、事故の2年後に再挑戦で登ったメルーの山頂で大泣きしたことは一生忘れないだろう。
だからこそ、復帰のクライミングは気持ちよく飾ってもらいたい。
ということで、喜びの登頂シーンは次回に持ち越します!