厳冬期の富士山

2月の富士山なんて強力時代以来でした。
どうしてもこの時期の富士山に近づいてみたい。
そんなゲストの強い思いがありました。
天気予報的にも登頂の可能性はほとんどないこと(南岸低気圧~冬型)を了承していただいた上で、
土曜日に入山しました。
佐藤小屋はこの時期とは思えぬ混雑振り。
相変わらずこの小屋はいい。
こんなにくつろげる小屋はめったにない。
山小屋がどんどんオシャレになっていくなかで、一晩過ごすとウエアが煙臭くなる小屋はほとんど残っていない。
ここはそんな小屋です。
翌朝6時に小屋を出発。
風は思ったほど強くはなく、大して苦労せずに8合目まで登ることができました。
「これはもしかしたら行けるかもしれない」
そう思いながら食行身禄が眠る烏帽子岩を過ぎたあたりで、
木花咲耶姫は我々を拒否し始めたのでありました。
風が息をしている。
これは突風が吹くということです。
常時強い風が吹き付けるよりも厄介な状況。こうなってしまえば、人間になす術はなし。
本八合目を目前にした場所で撤退を決意。
RIMG0418.jpg
3250mから下を見た様子
シャッターを切るのがやっと・・・
やはり厳冬期の富士山は凄まじい雰囲気があります。
でも強力時代は月に3度は登っていたので、必ず登れる日はあるはず。
その日にめぐり合えるかどうか、だけですね。


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