剱岳でのクライミングガイド

8月6日から2週間、剱岳でのクライミングガイドをいたしました。

DSCF1088.JPG

2週間分の装備、食料、テントその他を詰め込むと、結局ガッシャ出動となりました。
入山時の重さはおよそ35キロ。
久しぶりに学生並みの重量となりました(笑)
やっぱり剱はカッコいいですね!

ちなみにこのアングルは、別山北尾根の途中からのものです。
いろんな角度がカッコいい剱岳ですが、この尾根の途中もまたいいです。

DSCF1055.JPG

入山中はほとんど毎日夕立に遭いました。
全く降らなかったのは2・3日くらい。なので毎日早出早着の行動を心がけました。
ちなみにこの雲が出ている時は、剱では降りませんでした。
対岸の後立山方面はすごかったことでしょう。。。

DSCF1023-1.JPG

最初のお客様とは八ツ峰6峰Cフェースの剣稜会ルートに行きました。
人気ルートなので、剱沢小屋を出発したのが3時。
しかし長次郎谷に入った時点で先行がおよそ15人・・・後続に至っては数えきれず。

結局3パーティー目で取り付くことができました。

クライミングは本来はとっても快適なルートなのですが、残念ながらこの日は濡れ気味の壁でした。
それでもハイライトのリッジ部分は快適に登ることができました!
やっぱりこうでなくっちゃ!

DSCF1059.JPG

岩壁の途中に咲く花もまたいいものです。

DSCF1035.JPG

次のお客様とは合宿形式で臨みました。

結果的にはチンネの左稜線、八ツ峰6峰のAフェース中央大、Cフェース剣稜会、Dフェース富山大を一日、
悪天候によるレストを一日入れて、源次郎尾根1峰平蔵谷側の上部壁にある成城大ルートに行きました。
盛りだくさんな内容でした!

DSCF1043.JPG

まずはチンネ。
一番長い左稜線に向かいました。
このルートはルート図では15ピッチほどありますが、50mロープを使うとかなり短縮できます。
ルートのコンディションもよく、途中でちょっとガスったりしましたが、気持ちよく登ることができました。

DSCF1075.JPG

源次郎尾根1峰平蔵谷側上部壁、成城大ルート核心部!
このピッチは本当にカッコいい!
高度感、ロケーションといい、申し分ありません。
ぜひ一度は登ってもらいたいルートです。

最後のお客様とは八ツ峰Aフェース魚津校ルートの後、チンネを登る予定でしたが、
悪天候のため、残念ながら日程短縮で下山いたしました。

天候に悩まされながらも、いろいろ登ることができた2週間でした。

登ったルートに関してはいつも通りのコンディション、という気がしました。
しかし取り付きに至る長次郎の雪渓、特に1・2間ルンゼ出合あたりのコンディションが嫌らしかったです。
そろそろ本流部分は穴が開いてくるはずなんですが、まだその気配がありません。
ただ上から見ても雪の厚さがどれだけあるかなんか分からないので、
そろそろ右岸の巻き道を慎重に通行したほうがいい気がします。
ただ巻き道もまだしっかり雪が残ってて、ルートファインディングには慎重を要します。

チンネの取り付きにはまだしっかり雪があるし、6峰フェースの取り付きにある雪も今後どんどん変化すると思います。
雪の状況は毎日変化しますので、十分気をつけて行動してください!


ページのトップへ