前穂高岳と明神岳東稜

シーズンが駆け足で過ぎていく5月。
奥明神沢から前穂高岳と明神岳東稜に行ってきました!

まずは前穂高岳。
この日はうっすらと新雪が積もりましたが、朝から風が強く時折あおられるぐらい。慎重に登りました。
残念ながら回復が遅れて山頂からのパノラマを逃しましたが、これはこれでいい雰囲気です。

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奥明神沢から前穂ダイレクトルンゼは問題なく通過できます。
ただ今日からの雨で上部の喉の部分が切れて通行できなくなる可能性があります。下部の割れ目は今のところ簡単に迂回できますが、上部は少しコツがいるかもしれません。

下山して上高地でお客様と別れた後、少し待って次のお客様と合流後、嘉門次小屋で一泊。
3時半に小屋を出発しました。いつもながらこの時期は早朝出発が基本です。

噂には聞いていましたが、今年の明神岳東稜は本当に雪が少ないコンディションでした。

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ひょうたん池から。
昨年はもっと白が多かった・・・。
でも心配していたほど藪こぎはひどくなく、快適に登ることができました。
これ以上ない晴天だったので、とにかく汗をかきました!遠くの山々を見渡しながらの気持ちいいクライミングです。

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この日はガイドパーティー2組のみ。
先行の佐藤裕介ガイドです。

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頂上からの風景はこんな感じ。
とても黒い奥穂高岳です。雪がこんなに早く消えていくのは少しさびしいですね・・・。

ところで・・・。
奥明神沢を下降中(午前10時頃)に前穂方面に向かっていくパーティーがありましたが、この時期のこの時間は、できれば下山にとりかかっていたほうが無難かと思います。10時以降はどんどん気温が上がり、雪が急激に緩んできます。雪が緩むとそれだけ不安定な岩が落ちる可能性も高くなります。落石だけでなく、緩んだ雪に足をとられて滑落の危険性も高くなりますし、傾斜のない地形ではズボズボに埋まって身動きが取れないこともあります。
登山者の行動スピードは、スキーヤーと全く違います。危険な場所にいる時間が長くなりますので、少しでも早い時間に下山することをおすすめします。
だからといって真っ暗な中出発するのも考えものです。
奥明神沢の時は出発時間は4時に設定しました。出発時はヘッドライトを使用しますが、奥明神沢に入る頃に明るくなって、落石等が視認できるという時間設定です。明神岳東稜は3時半。場合によっては3時にします。この時期、宮川のコルまではところどころ残雪はありますがほぼ夏道なので、暗い中の行動でもルートさえ把握していればそれほど問題ではありません。宮川のコルに着く頃には、5峰東壁の上部に朝日が当たり始めます。

登る山、ルート、実力に応じた行動計画を心がけましょう。


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