ランダック登頂日速報

11月8日にランダック峰(6220m)の東面からの初登頂に成功しました。
登頂日の様子を簡単にご報告いたします。

当日はヤマテンの猪熊さんの予報どおり朝から無風快晴。これ以上ない登頂日和でした。しかし、登山は決してやさしいものではありませんでした。

前衛峰まではところどころ氷がむき出しになった急な尾根で、予想よりも時間がかかってしまいました。さらに問題はそこかで、前衛峰から本峰までの吊尾根は予想以上にやせた尾根になっていて、左手のヒマラヤ襞状の部分をトラバースするしかありませんでした。決して長い距離ではありませんでしたが、ここの通過に思った以上に時間を費やしてしまいました。登頂後はまたこのトラバースを戻らなければなりません。一瞬途中で引き返すことも頭をよぎりましたが、常に戻ることを考えながら我慢強く前進しました。

本峰に続く最後の登りは氷雪壁で、尖った山頂に向かって登っていくのは本当に気持ちのいいものでした。12時15分に登頂。山頂には10月上旬に我々と反対側から登ったシェルパチームが立てたタルチョーが残っていました。残念ながら初登頂ではありませんでしたが、より困難な東面からの登頂に成功しました。相変わらず快晴で、360度の絶景が待っていました。

正直なところ、山頂に着いた喜びはほとんどありませんでした。
これから来た道を帰るんだと思うと、相当頑張らなければなりません。山頂から3ピッチの懸垂下降を終え、さきほどのトラバースに突入。時間の経過とともに気温が低くなり、風も出てきました。気持ちは焦るものの、なかなか進みません。でもここでのミスは致命的なので、声を掛け合いながら慎重に進みました。

前衛峰まで戻ってきても、まだ気は抜けませんでした。クライムダウンと懸垂下降をまじえて少し落ち着ける場所まで戻ってきたときには、すっかり真っ暗になってしまいました。あとは歩ける尾根なので、ここで少し気持ちをリセットさせてキャンプ2に戻りました。

無事に登頂に成功しましたが、予想以上に時間がかかってしまったことは、僕の見立てが甘かったことに尽きます。もっと早く登って、ベースまで戻れると考えていました。結果としてキャンプ2に戻るのが精一杯で、蒲澤と塩谷は本当によく頑張ったと思います。僕も大きな疲労を感じました。登山内容は想定より厳しく、また彼らにとっても初めての経験が多く、それについては非常に良かったと思っています。ただ結果として、ほぼ終始花谷が引っ張ることになってしまいました。そのことについて後悔がないわけではありません。もっとほかに方法はなかったのか。登頂して無事に戻ってきましたが、僕としては素直に喜べないでいます。

応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。
おかげさまで無事にひとつ、登ることができました。
取り急ぎ、ご報告いたします。

花谷泰広

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