塩見岳登頂 ガイド登山

携帯からちょこっと報告した塩見岳の報告です。
とっても長く、心に残る登山となりました。写真とともに報告します。
初日
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塩川小屋から出発。
出発当日は、全く雪がありませんでした。途中で単独行の方とすれ違いました。まさか人に会うことはないだろうと思っていたので、少し驚きました。
その方は、三伏峠までは行ったようですが、そこから先は進めず帰ってきたとのこと。
行けなかったと聞けば、ますます気合が入ります!
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三伏峠までは約6時間の行程でした。
標高2000m付近から雪が深くなった感じです。ところどころ凍結していて、下りはアイゼンが必要だなあ。。。と感じながらの登山でした。わかんはギリギリ必要ない程度の積雪。トレースもあったので、快調に登ることができました。
冬期小屋の中にテントを張って、快適なベースキャンプとしました。
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予定よりも早く着いたので、わかん歩行の練習を兼ねて、少しトレースをつけに行きました。
三伏山からの塩見岳がとってもかっこいい!でも。。。遠い!
水平距離の長い行動になるので、正真正銘の体力勝負です!
月夜に浮かび上がる塩見岳を眺めながら、快適な夜をすごすことができました。
2日目
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朝6時に出発。
夏道どおりに進むことができました。積雪量はそんなになくて、ラッセルも脛くらい。深くても膝ラッセルでした。しかし、雪がまだ締まっていないので、積雪量の割には苦労します。
時々富士山が見えたり、だんだん近くなってくる塩見岳に励まされながらジリジリ進みます。
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塩見小屋到着。
ここからの塩見岳はかっこいいです。塩見岳バットレスも、もう少しアプローチがなけれ行ってみたい壁です。
すでに行動を開始して6時間が経過。権右衛門山のトラバースで、思った以上に雪が多くて時間がかかりました。迷いましたが、ゲストの余力も十分だったのでそのまま頂上に向かいました。
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頂上から北側を望む!
午後1時半、ようやく山頂です。ここまで7時間半かかりました。帰りはヘッドライト行動は確実ですが、ここまで来た達成感は格別です。
左から千丈、甲斐駒、白根三山です。
来た道をひたすら戻り、小屋に戻ったのが午後8時。
出発してから14時間行動となりました。さすがに疲れました。
小屋に着いてから、ひたすら水分補給とストレッチに励み、特製カレーをほおばってあっという間に眠りにつきました。
3日目
朝起きたら、予報通り雪になっていました。
さすがに僕も疲れてて、一瞬で朝を迎えました。でも十分な睡眠時間をとったので、だいぶん疲労が回復したようです。
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下りてきたら、すっかり雪景色。
帰りは3時間で下山。雪が積もってくれたおかげで、行きよりも楽に歩けた気がしました。
鹿塩の山塩館で、3日間の疲れを癒して帰りました。
初冬の塩見岳は、思った以上に遠かったです。
今まで2月に2回登りましたが、その時よりは圧倒的に雪が少ないです。3日間で登るとすれば、今の時期か春がチャンスではないでしょうか。
南アルプスは雄大な山脈です。そして冬ともなれば、ほとんど人の気配を感じない静かな場所です。そんな南アルプスにどっぷり浸ることができた3日間でした。そして何よりも、冬山において、体力がいかに重要であるかを改めて感じた3日間でもありました。
14時間行動を頑張ったゲストに脱帽です。


コメント
  1. トモ より:

    美しい風景ですね。私の日常生活の中には無い風景なので、とても新鮮で興味深く感じます。またいろんな写真を楽しみにしています。塩見岳をかっこいいと表現される花谷さんもかっこいいですよ!どうかお体には気を付けてくださいね。

  2. はなたに より:

    コメントありがとうございます!
    かっこいい山だったからこそ、頑張れたのだと思います。でもかなり疲れましたけどね♪

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