前穂北尾根

三連休からプライベートなクライミングを含めてずーっと登っていたので、
更新が遅くなりましたが、まずは連休の報告から。

三連休の前半2日間で前穂北尾根に入りました。
連休でしかもニュースでは「絶好の行楽日和」とのことでしたので、
涸沢は大賑わいでした。

R0010126.jpg

テントもたくさん。もちろん、涸沢小屋も賑わってましたよ!

翌日は寒気が入る予報で、いつもよりも少し出発を遅らせて5時出発。
準備をしているとすでに何パーティーものヘッドランプの光が5・6のコルに向かっているではないか!
混雑は覚悟していたので、慌てず息を上げない程度のスピードで登行。

R0010140.jpg

振り返れば朝日に染まる穂高連峰が見えます。

5・6のコルからロープをセットして出発。
岩の凍結を警戒していましたが、幸いコンディションは最高!
フリクションもよく、気持よく登ることができました。

R0010146.jpg

核心部のⅢ峰

終始コンディションが良く、8時半に前穂山頂到着。
これ以上ないくらいの展望をのんびり楽しんで下山しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この日北尾根で2件の遭難事故があったようです。

事故の詳しい経緯は知りませんが、
僕の前後のパーティーもヘルメット装着していなかったり、
かなり危うい登りなのにロープがなかったり(特にⅣ峰)。。。
見ていて怖い場面がけっこうありました。

ロープを出すかどうするか迷う場面が多いルートほど、いろいろな判断が求められると思います。
パーティの力量であったり、ルートのコンディションによってもずいぶん変わります。
そういう意味で北尾根はとてもいい勉強ができるルートだと思います。
でも間違えた時は取り返しがつかない場所も多く、行動には慎重を要さなければなりません。

北尾根に登る前にもしこのページに行き着いたなら、
ぜひそのあたりを再考していただき、
安全で楽しいクライミングを楽しんでもらいたいと思います。


ページのトップへ