テンギ・ラギ・タウ峰2014登山隊より

ご無沙汰しております。
登山隊は本日ナムチェバザールまで下山いたしました。

結果から申し上げますと、今回は敗退です。

10月下旬にパルチャモ峰の登頂(高所順応登山)とテンギ・ラギ・タウ峰の西壁の偵察を行いました。

この時点で感じたことは、10月中旬のサイクロンによる大雪の影響が少なくないと言うことでした。明らかに雪が多く、ルート上にも不安定そうな雪が続いているように見えました。

実は僕はこの偵察でしっかり山を観察した上で、今回の登山の中止を考えました。しかしパートナーの鈴木くんと相談して彼の「挑戦したい!」という強い気持ちを受けて、僕も覚悟を決めました。最高の登山をしてやろうと。

11月6日、ベースを出発しました。しかし出発直後から鈴木くんの体調が思わしくなく、いったん下山。その日はレストにしてしっかり休みました。

翌日は大丈夫とのことで、改めて出発。しかしこの日も途中から彼のペースが落ち、予定の行動をこなしても万全の状態で壁に取り付くことはできないと判断して、途中(テシラプチャ)で幕営。ここで再び話し合った上、大事をとって登山を中止した次第です。

何度もヒマラヤ登山をした中で、山に触れずに帰ってきたのは初めてです。しかし、長く続けているとこう言うこともあると今は納得してます。もちろん悔しい思いはありますが、一番悔しかったのは鈴木くんだと思いますし、何より今回は山とのご縁がなかったのだと思います。
なお、鈴木くんはその後回復して、一緒に行動できています。

サポートしていただいた皆様、良い結果が出せず申し訳ありませんでした。しかし僕の登山はまだまだ続きますので、引き続きご支援いただけたら幸いです。帰国後改めてご挨拶いたします。

皆様、ありがとうございました。

花谷泰広


コメント
  1. 嶋田宏司 より:

    お疲れ様でした。

    6月、神戸に親戚の方がいらっしゃるかどうか、訊ねた者です。仕事に追われていて、久しぶりにネットを見てみました。ヒマラヤは遠いのですが、六甲・摩耶山、花谷さんとつなげると、現地の風景が浮かんできそうです。

    次回の山行でも、また楽しませてください。

  2. はなたに より:

    嶋田さま
    メッセージありがとうございます!これからも地道に続けていくつもりですのでよろしくお願いいたします!

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