戸隠 西岳北西稜

久しぶりにプライベートな登山の報告です。
スキモノの友人に誘われて戸隠へ。しかも有名な本院岳ダイレクト尾根とか西岳P1尾根などがある東面ではなく、裾花川を少し遡ってから取り付く北面。実は雪の戸隠は初めてなのですが、面白いルートから登らせてもらいました。友人の話では誰も登ってないかも、とのことでしたが、いやいや昔の人はすごいです。その話は後ほど。写真を中心に報告します!

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ルートはこのラインでした。

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出発前にちょいとハプニングがあり、予定より五時間遅れで入山・・・。
まずは裾花川沿いの林道を遡ります。今年は戸隠も雪は少なく、ラッセルがほとんどないさびしい雰囲気でした。

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裾花川本流出合。ここは結局川をジャブジャブと渡渉。

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有名な木曽殿アブキ。ここまで巨大な岩小屋?は、初めて見ました。

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裾花川本流に入っても何度か渡渉がありましたが、ほぼ飛んだり跳ねたり(たまにジャブジャブ)で何とかなりました。

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取り付き付近。

初日は天気がよく、雪も締まっていて(そもそも少ないし・・・)、五時間遅れのビハインドはそれほど響きませんでした。標高1600m付近で1泊。シュラフは軽量化のため、久しぶりにナンガの2人用シュラフを使用しました。やっぱりこのシュラフ、二人で800グラムぐらいなので本当に合理的です。

二日目は地図を見る限り簡単ではなさそう。
そもそも探しても登山記録がない(もしかしたらあるかもしれません)尾根なので、行ってみなければ分からない。
日本でもヒマラヤでも、これが情報のないルートの楽しいところでもあります。

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尾根状にいくつか岩峰がありましたが、弱点をついて登ります。

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でもほとんどが草付きのダブルアックス・・・。
でもこれはこれで楽しいものです。

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ただ尾根状を進むのではなく、右に左に、ルートファインディングしながらの登山でなかなか進みません。
個人的にはそういうの大好きなのですが(笑)

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頂上間近。

結局思ったほど困難な箇所はありませんでしたが、情報がないルートをオンサイトで登るのはワクワクしました。
「もしかしたら誰も登ってないかもしれませんよ」と登山前に聞かされていましたが、ここにもありました!

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いつ、何のために打たれたものか分かりませんが、明らかに登山者のものと思われるハーケン?が、1700m付近にありました。よくこんなところに、、、と思いましたが、考えてみれば唯一西岳にダイレクトに突き上げる尾根。誰かが登っててもおかしくないか。

雪の状態が良かったので、上楠川の集落まで谷沿いに一気に下降。
気持ちのいい2日間でした!


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