冬富士登頂
ヒマラヤから帰国して早くも2週間となりました。
ガイド活動も再開させていただいております。
12月6日〜7日で富士山に行ってきました。
6日は暴風が吹き荒れ、雪上訓練もそこそこに快適な佐藤小屋でゆっくりさせてもらいました。
馬返しから雪の上を歩いてました。
翌日は午前中のみのチャンスをWindGURUが教えてくれたので、山のゴキゲンを伺いつつ頂上を目指しました。
朝5時頃佐藤小屋を出発しましたが、まだ風は強いまま。
8合目付近から上部の様子。この頃には風はおさまり快適な登山となりました。
今度は疲労と低酸素との戦いです。
このところ毎年この時期に登っていますが、こんなに雪が多いのは初めてです。
すでに吉田大沢が浅いです。
風がおさまっている間に登頂できました!
頂上もすでにこんな感じの雪です。
噴火口も真っ白です。
八ヶ岳に寒気の雲がかかり始め、風が吹き始める気配を感じて急いで下山開始!
予報通り午後から強風が戻り、何度も耐風姿勢を取りつつ無事に下山しました。
印象としては、やはりこの時期としては雪が多いと思います。
地元の人も同じ意見でした。
そして風が強い日が多かったためか、7合目〜8合目付近ではかなり硬い雪で氷がむき出しの部分もあります。
同じ場所で事故も発生してますが、やはり確実な歩行を心がけたいものです。
強力をしていた時の経験から、風が息をしているとき、つまり突風が起こりやすい時は特に注意が必要です!
冬富士登頂
冬の富士山は何度登っても素晴らしい。
12月20日~21日、マンツーマンガイドで冬富士に行ってきました。
初日はいつもの馬返しから佐藤小屋まで。そして6合目上までアイゼン歩行の確認と影富士見物。
片側だけの影富士でしたが、それもまたよし。
さて、今日のスタートは佐藤小屋5時半。まだ真っ暗です。
でもこの時期の富士山にしてはやや暖かい感じ。寒がりの僕としてはうれしい限りです。
(ちなみにお客様はとても寒さに強い方でうらやましかった・・・)
この時期にしては珍しく、雲海が広がる朝でした。
ご来光はいまいちだけど、この雲海も一期一会。
何度登っても飽きない理由がこれかな。
本八合目から上はかなりのアイスバーンでした!
この連休に登られる方はお気をつけて!
そして山頂!
やっぱりいいですな~
時間的にお鉢回りまでは厳しかったので、火口が見渡せる場所まで移動して雄大な富士山を満喫しました。
まだまだ雪は少なめ。
しかしこのところの低温と風の影響か、かなり硬いアイスバーンの部分もありました。
雪の富士山、何回行っても感動します。
これから先のシーズンは、お山のご機嫌がいい時なら登れる可能性もありますが、
今よりももっともっと厳しくなります。
次は4月中旬以降がチャンス。
今よりももっともっと雪をまとった大きな富士山に出会えますよ!
ぜひご一緒しましょう!
冬の富士山
12月10日〜11日は富士山でした。
初日はいつものように馬返しから、歴史を感じながらのんびりと5合目まで。
この日の佐藤小屋はおよそ60人の宿泊者で賑わっていました。
この時期は夕方の影富士が素晴らしいので、アイゼン歩行の練習を兼ねて6合目付近まで登りました。
見事な影富士を眺めることができました!
夜は皆既月食でしたが、翌朝の出発が早いので、残念ながら見ることはできませんでした・・・
11日早朝、まだ風が強めだったので、少し送らせて出発。
しばらくはヘッドライトで行動。
今度は昨日影富士を見た地点から御来光です。
やっぱり富士山の御来光は素晴らしい!
ところがこの日はなかなか風が弱くならず、お客様の調子もいまいちすぐれないこともあって、
残念ながら8合目下で下山しました。
冬富士はなかなかいいコンディションに恵まれません。
しかし冬富士の強力をしていた頃、厳冬の1月や2月でも月に3度は登頂していました。
絶対に登れないわけではなく、そのタイミングに巡り合えることができるかどうかがポイントです。
あとはそのタイミングにいい身体のコンディションが重なれば、登頂の可能性も高くなると思います。
しかしながら、やっぱり冬富士。
一つのミスが大きな事故につながります。
基本に忠実な「確実な歩行」が求められます。
厳しくも大きな山、富士山。
ぜひ一度ご一緒しませんか?